「鹿島学園 通信制」池先生と語る!高校生のための就職支援(後編) #みんなで君をサポート!

こんにちは。広報の佐藤です。

前回に引き続き、鹿島学園高等学校 広域通信制(単位制)渋谷キャンパスの池先生と、JOBドラフト編集長の橋本との特別対談をお伝えします。

より深い進路指導のお話をたくさん聞くことができました!

前回の記事はこちら

「鹿島学園 通信制」池先生と語る!高校生のための就職支援について語る特別対談(前編)

 池なほ 先生 プロフィール

公立中学・高校の非常勤講師(担当科目国語)、通信制高校の教員を経て、鹿島学園へ。現在は渋谷キャンパスの責任者に就く。豊富な指導経験から、鹿島学園の就職指導に“新路”を開拓している。趣味は宝塚歌劇団の観賞。

 

【鹿島学園高等学校 広域通信制(単位制)】

全日制普通科高校の鹿島学園が、「通信制高校で学びたい」という要望に応え開設。グループ全体で、日本各地に300ヵ所以上の学習センターや選べる学習スタイル(ネット指導、週1日~5日、全寮制などさまざま)目標や個性に応じたオプション授業など、自分らしい学び方が選べる通信制高校です。

橋本珠希 プロフィール 

前職は不動産ベンチャー企業の人事担当執行役員。高校生の採用経験をした。2015年ジンジブへ入社。中途採用のキャリアコンサルタント、コーポレート部門責任者・人事を経て、就職推進部(現在のカスタマーサクセス部)の部長に就く。JOBドラフトBOOK版編集長、進路ガイダンス講師も努める。

【JOBドラフト】 

高校生に特化した就職情報サイトおよび就職支援サービス。求人サイトの他にガイダンス授業や企業の話を聞ける合同企業説明会、職場見学など多数企画する。

鹿島学園 通信制とは、昨年お問い合わせを頂き、生徒の進路個人面談で支援。職場見学の話、面接対策などを行い、就職活動をサポートした実績を持つ。

就職支援事例:第3者にだからこそ話せること

橋本珠希 (以下:橋本) :他に就職指導の中での成功体験はありますか?

池なほ先生(以下:池): 私、プライベートではボランティア活動で都立定時制高校の就職サポートに参加しています。先生ではない大人と話して、自分が何をやりたいのか探る取り組みです。

橋本:先生としてではなく、一人の大人として参加されるんですか?

池:そうです。私はたまたま教員ですが、異なる職業の方が多いです。多い時で10名参加し、うち就職希望者は半分くらいでした。私が担当した生徒は、先生から「何考えているかわからない、おとなしい、一言もしゃべらない子」と紹介されました。
ところが私が、「暑いからクーラーのところに座ってしゃべろうよ」と話しかけると、趣味や好きなこと、色んなことを話してくれました。求人票を見ながら「どんな会社に入りたいの?」と聞き、夏休みに会社見学に行きましょうという話までできました。

橋本:この人には話しても良いと思えたのですね。

池:ハローワークの求人票を見せると「ここは遠いなぁ」、「ここはおばあちゃんちの近くだなぁ」と話をしていました。誰かが、「○○君がしゃべってる!」と担任の先生を呼びにいくほどでした。
ボランティアで、あちこち参加をして「池さんは馴れ馴れしくて話しやすかった」と感想をもらいました。ほめ言葉ですかね?笑
「今日の給食何?」とか、「職業体験はどこ行くの?」とか聞いていきます。

橋本:生徒は自分と目線を合わせてくれる人に心を開くんですね。

池:先生でもない、親でもない大人で、この目的で来たということが分かって、話しやすかったのだと思います。
第3者と話すのは良いのかもしれないと感じたエピソードです。

橋本:私も心に残っている就職支援の話をします。JOBドラフトでは、LINE@を使って、コミュニケーションが取れるSNS就職相談窓口を設けています。個人情報を入力するものではないので、高校生は質問など気軽にやり取りができます。 

<JOBドラフトの就職相談 SNSで求人情報紹介や進路相談に乗っています>

 

橋本:通信制高校の生徒には、JOBドラフトの求人ページを見て、問い合わせをくれるケースが多いです。毎日学校に通わないので、自力で情報収集を行う生徒が多いのでしょうか。

ある京都の生徒とのやり取りのことでした。
彼は週に1回の先生との面談では思うように相談ができず、ご両親には「自分で探してみなさい」と言われ相談したいと、連絡をくれました。
SNSなので、感情の状態は分からなかったですが、「東京に出ることも含めて考える、将来活躍したい」と、一生懸命仕事探しをしたいことが伝わりました。紹介した東京の企業に高校を通じ応募してくれたのですが、残念ながら落ちてしまいました。
”勤務先は東京でも大阪でもOK、人前で接する仕事”を希望していたので、2社目の応募は営業の仕事を勧めていましたが、時期は12月、会わないと分からないなと思っていました。

そうしたら彼から「履歴書を書くのを手伝って欲しい」、「面接を練習させて欲しい」と連絡がありました。そこで、「嫌でなければお会いしましょうか?」と声をかけました。
京都の市内まで特急電車で出てきてくれ、京都のカフェで話をしました。

物静かな印象でしたが、「営業がやりたい」と言っていました。
その後、紹介した企業に応募し、無事に受かりました。

一番良かったと感じたのは、彼が自分で情報を取りに行こうと行動したこと、情報提供してくれるところに対して、抵抗なく動いたところです。

橋本:逆に、就職支援でミスマッチがおきた例はありますか。

池:就職ではないですが、進学する指定校大学が決まっていた生徒が、3月31日に突然行かないと言い出したことです。3月になると入学に関する連絡にの中に、宿泊の集団研修スケジュールがあり不安になってしまったんです。集団生活に苦手意識があった生徒だったので、小さな大学を選んだのですが、かえってこういった行事がありました。

橋本:会社でも同じようなケースはあって「家族のようにアットホームな会社」がネックになる場合もあります。
JOBドラフトでも「社員旅行に行っている写真」を掲載してもらうべきか悩みます。仲の良さそうな写真を良いと思う生徒も、苦手な生徒もいるので、最初に目にする写真は何が良いのだろうと。そこで当社では企業に対して「どんな人物像が欲しいか」まずヒアリングをしています。

コミュニケーションが豊かな人を求めている企業であれば、BBQや社員の集合写真を載せると、そういったことを求めている生徒には魅力的に見えます。こつこつ、黙々と仕事ができるタイプの人も求める場合は、一人で自分の時間を充実させる時間の写真を載せてもらいます。例えば、大型有給休暇が取れる制度、資格支援制度などです。

池:「わきあいあいとした社風」「アットホームな雰囲気」は良くある表現ですよね。

橋本:社風は、文章では伝えられない部分です。

当社に応募をくれた生徒に「どうやってうちの会社を見つけて応募をくれたの?」と聞いたことがあります。JOBドラフトで、営業・地域などで検索し一覧の中で雰囲気の良い写真が掲載された会社からピックアップして、選んだそうです。
当社でも、社員が多く笑顔で話しをする写真に変えたところ、応募が増えました。

就職活動は3年生より以前に

橋本:今後JOBドラフトに期待するところはありますか。

池:JOBドラフトのフットワークと推進力で、引き続き「高卒就職のベストパートナー」でいてほしいと思います。私の経験でも、「学校の先生にはこういったけど、本当は違うんだよね」という部分は必ずあると思います。
今は単発的なスケジュール指導などガイダンスをお願いしていますが、継続的な授業や、個別指導などのサポートがあると助かりますね。

橋本:自分が思っていることが言い出せず悩む生徒は多いですか。

池:そうですね。11月になってから言い出す生徒もいるのはそのためなのかなと思います。
1年生・2年生向けもお願いしたいです。3年生になってからの指導では遅いと思うんですよね。早く入った方が有利な業界、実務経験や資格が必要な職業もありますね。
例えば、美容師の夢があっても美容学校にいく経済的な余裕がないと断念する生徒には、先に美容院に就職して実務経験を積んで免許取得する方法もあるなど実は方法があります。この職業になるためには、この道しかないと視野が狭くなりがちです。

橋本:1年生・2年生からのサポートが大事ですね。
私たちは、高校生の早期離職を、事業としても解決したい社会問題だと考えていて、就職活動前に情報を多く取ることが大事だと思います。早くから指導を始め、自分のやりたいことを考えることでミスマッチを防ぎ、離職率をさげることにつながるかもしれませんね。

池:企業では、3年計画で人材育成をすると聞きました。1・2年生は、進路が固まっていないので、合同説明会のブース全てに周りなさいとも言えます。

橋本:池先生にもお越しいただいた合同企業説明会は、昨年11月に初めて生徒が参加できるようになりました。これは常々、生徒が直接話を聞ける機会が重要だと考えていて、やりたかった企画です。
今年は地元に就職したい生徒のためにも開催地を増やしました。5月の情報解禁前は先生と企業の名刺交換会を、7月と10月は先生と生徒で一緒にお越しいただける形式を取る予定です。今日のお話をお聞きして、1年生・2年生も参加できる開かれたイベントに出来ればと思いました。

<昨年11月にJOBドラフトで開催した合同企業説明会>

池:開催地が増えるのは嬉しいです。特に先日の合同説明会で企業の方とお話し、多くの発見がありました。
警備会社では、銀行や電気量販店には受付を派遣する秘密を知りました。非常時には誘導警備ができ、普段は受付としても館内の知識が豊富です。何でだろうと思っていたので「そうだったんだ!」とびっくりしました。
ある清掃会社では、「いずれは独立して欲しい、そのために教えます!」という会社もありました。「え、ノウハウあげちゃうの?」そんな企業もあるんだとびっくりしました。
鳶や建設の仕事にも「こんなに大きな建物を担当しているんだ」など、発見ばかりでした。 

橋本:実際に業界の人と話すと持っていた業界のイメージが大きく変わりますよね。

池:生徒が学校ではどう育てられてきたのか、入社後は企業でどう育てるのか。実際に話すことで見えやすくなるのではないかと思います。

橋本:実は企業も就職活動の準備する前に企業が高校生と触れ合う機会がないんですよ。双方にとって良いきっかけになると思っています。
特に通信制高校は、生徒の方が先を行っていて自主的に入学していますが、企業の認識が追いついていません。こちらでも工夫を仕掛けていかなければと思っています。
まだ高卒採用をしたことのない企業は、「どう育てたら良いんだろう」「どのくらいのレベル感なのか」という声も多いです。採用して、「高校生っていいね!」と変わる企業もいます。
全て経験だと思います。

JOBドラフトの掲載企業は、私たちに共感し、高卒を一人前に育成したいと考えてくださっています。全日制・通信制関係なく、生徒の人物を見てくれる企業と一緒に乗り越えたいと思います。

悩んだとき、誰かに話せる 「みんなで君をサポート!」

橋本:他に就職支援についての希望はありますか。

池:保護者にもスケジュールを把握して欲しいと思っています。
「任せてます」の言葉には、忙しくて関心を持つ時間が取れていない場合と、「自分のことは自分に任せて、何かあったら家庭で話し合います。」というスタンスのパターンがあります。うまくいくのは後者です。基本は、任せてもらい、何かあった時に家族で話し合ってもらえると有難いですね。
やっぱり18歳ですから、最後はご両親と一緒に決める=背中を押して欲しいと思います。
まずは、進路のスケジュールを把握して欲しいと思います。ギリギリになって、「うちの子どうなっているんでしょうね?」とおっしゃることもあるので。笑 

橋本:自分たちが高校生の時代に就職活動をしていなければ、ルールがわからない部分もありますよね。そのあたりは保護者に向けても発信していけると良いですよね。
また、先生に対しても他校は何をしているのかなど、情報交換ができるプラットフォームがあると良いですね。やりたいことが増えてしまいました。

池:保護者も、企業がどんな人材が欲しいと思っているか知りたがっていると思います。

橋本:イベント(合同企業説明会)には保護者にも参加して欲しいですね。
みんなを巻き込むのが良いですね。 

池:通信制に通う生徒は様々なタイプがいますが、出口はひとつ。いずれ社会に出て行きます。卒業するまでに、進路をどう決めるのか、悩んだ時に手を伸ばせるところに誰かがいればと思います。
先生には話さないこともありまし、家族には話さないこともあります。見せる顔って人によって違うと思うんです。

橋本:当社では、共に創ると書いて「共創」という言葉をよく使います。

池:「餅は餅屋」ですね。1人だけ頑張っても1人相撲になりますし、何でもやろうとすると浅くなってしまいます。私は良いところはもらいたいと思っています。

橋本:我々は、動機付けや火付け役にはなれますが、最後の一押しはご家族にご協力いただきたいですね。

池:「みんなでやりましょう!」という想いです。「みんなで君をサポート!」と言ってあげたいです。

橋本:「みんなで君をサポート!」素敵ですね!サポートがあれば、「安心して進路を決めていいんだよ」と言えますね。ご家族、先生、我々のような支援企業、3者3様の役割を模索していきたいです。

貴重なお話をありがとうございました。

高校、企業での経験のシェアをすることで、協力できるポイントや、高校生の未来を輝かせるための支援に何が必要かという話ができたように思います。

JOBドラフトに対する期待もいただきました。

池先生、お忙しい中、素敵な対談をありがとうございました。

【鹿島学園高等学校 広域通信制(単位制)について】

◆自分らしい学び方が選べる通信制高校 鹿島学園通信制 http://www.kg-school.net/

【JOBドラフトについて】

◆高校生のための就職情報サイトJOBドラフト  https://job-draft.com/

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「鹿島学園 通信制」池先生と語る!高校生のための就職支援について語る特別対談(前編)

リアル進路相談ブースが出現!JOBドラフト「合同企業説明会&名刺交換会」を開催しました。