「鹿島学園 通信制」池先生と語る!高校生のための就職支援について語る特別対談(前編)

「鹿島学園 通信制」池先生と語る!
高校生のための就職支援について語る特別対談(前編)

こんにちは。広報の佐藤です。

今回は、ジンジブが運営する、高校生のための就職情報サイト JOBドラフトの特別対談です。

1月末の18卒の就職支援活動が落ち着いてくる時期に、就職支援でご縁を頂きました、鹿島学園高等学校 広域通信制(単位制)渋谷キャンパスにお伺いし、池先生と高校生のための就職情報サイト、JOBドラフト編集長の橋本との対談を行いました。

高校生の就職活動には、高校や周りのサポートが欠かせません。

18年卒の就職支援の振り返りとともに、ざっくばらんにお話いただいた様子を前編・後編でお伝えしたいと思います!

 

<池なほ 先生 プロフィール>

公立中学・高校の非常勤講師(担当科目国語)、通信制高校の教員を経て、鹿島学園へ。現在は渋谷キャンパスの責任者に就く。豊富な指導経験から、鹿島学園の就職指導に“新路”を開拓している。趣味は宝塚歌劇団の観賞。

 【鹿島学園高等学校 広域通信制(単位制)】

全日制普通科高校の鹿島学園が、「通信制高校で学びたい」という要望に応え開設。グループ全体で、日本各地に300ヵ所以上の学習センターや選べる学習スタイル(ネット指導、週1日~5日、全寮制などさまざま)目標や個性に応じたオプション授業など、自分らしい学び方が選べる通信制高校です。

 

<橋本珠希 プロフィール>

 前職は不動産ベンチャー企業の人事担当執行役員。高校生の採用経験をした。2015年ジンジブへ入社。中途採用のキャリアコンサルタント、コーポレート部門責任者・人事を経て、就職推進部(現在のカスタマーサクセス部)の部長に就く。JOBドラフトBOOK版編集長、進路ガイダンス講師も努める。

【JOBドラフト】 

高校生に特化した就職情報サイトおよび就職支援サービス。求人サイトの他にガイダンス授業や企業の話を聞ける合同企業説明会、職場見学など多数企画する。鹿島学園 通信制とは、昨年お問い合わせを頂き、生徒の進路個人面談で支援。職場見学の話、面接対策などを行い、就職活動をサポートした実績を持つ。

 
 
 

通信制高校に通う生徒と鹿島学園通信制

橋本珠希 (以下:橋本):池先生、今日はよろしくお願いします。
私は、今年東京に戻ってきましたが、大阪のキャンパスでも鹿島学園さんにはお世話になりました。
まずは、鹿島学園 通信制は通信制の高校ですが、どんな生徒が通っていますか?

池なほ先生(以下:池):鹿島学園には各地で300ほどのキャンパスを構えています。通学先やスクーリングの頻度、さまざまな学び方を選べることが強みです。
通信制高校と聞くと、成績不振・なじめなかった、等の理由で転入するイメージをお持ちかもしれません。今は「新入」と言って最初から通信制を希望して入学する生徒が半数ほどいます。「通信しかない」ではなく、「通信が良い」と言って入学する生徒がいるんです。

必要最低限の単位を取り、それ以外は自分のやりたいことに集中したい生徒、例えば、ダンスのレッスンに通う生徒、大学進学のために勉強をする生徒、アルバイトをする生徒、お金を稼ぐ目的以外に、将来アパレル職に就きたいが、高校生のうちにアルバイトで経験を深め、正社員のスタート時点での成長を早めたい生徒などがいます。他には、全日制のように通いたいという希望を持った生徒や、中学時代の不登校を高校生活で挽回しようとする生徒もいます。

就職、進学を考え、前向きな生徒が多いと思います。

橋本:自分の夢や、やりたいことの活動をしながら、社会と関わっている生徒が多いかもしれませんね。

池:そうですね。アルバイトや別のスクールに通っている生徒もいるので、時間の使い方は全日制の生徒よりも上手だなと思います。

<通信制を選ぶ生徒は年々増加傾向>

就活支援の課題はスケジュール・企業・ルールの情報不足

橋本:さっそく就職活動支援の話に入りたいと思います。鹿島学園さんでは現在どのようなサポートを行っていますか?

池:鹿島学園全体では独自に毎年5月・6月に「お仕事フェア」を開催しています。

イベント名は「お仕事フェア」ですが、実際は大学・専門学校・就職別にブースを設け、進路に役立つ情報を総合的に提供するイベントです。

橋本:鹿島学園さんだけで開催されているのですか。それはすごいですね。

池:当渋谷キャンパスでは、「お仕事フェア」時期の5月に、外部から進路の専門家をお招きして、これからのスケジュールを説明してもらい、秋には専門学校・大学見学に行きます。全員参加ではなく希望者のみの参加です。

橋本:指導において、課題点に感じていることは何でしょうか。

池先生:当校では自主性を尊重しています。自分自身で出来ることが多い反面、動き出しが遅い生徒がいることです。求人票開示は7月1日からですが、2月には進路を考えたいところです。

高校生の就職活動では、健全な学校教育を最優先かつ適正な就職の機会を与えるために、行政(厚生労働省・文部科学省)と学校組織、企業の三者間でスケジュールを決めています。

【高校生の就職活動のスケジュール ※18年卒】

6月 1日   公共職業安定所での求人受付開始

7月 1日   求人票の開示・求人解禁・学校での推薦選考や一般公開求人開示

7月~8月  【企業】学校訪問 ・【学生】職場見学

9月 5日   応募・学校推薦開始

9月16日   企業での採用選考解禁(面接試験、筆記試験、適性検査などの試験があります)

10月以降  2次応募解禁

時期・受験可能社数は都道府県により異なります

橋本:秋口に就職先が決まる生徒はどの程度いますか。

池:多くは年内に決まりますが、就職に限らず進学でも年明けになってから相談がくることが毎年あります。

橋本:定時制や他の学校でも同じ悩みを聞きます。遅くなるのはなぜでしょうか。

池:全日制だと日常的に周りに先生や他の生徒がいて、情報が入ってきますよね。通信制だと、先生から連絡をしても、横のつながりがなく「うん、そうか。」と聞き流してしまいがちです。
それが、11月ごろになると、学校以外の友達の進路が決まった話を聞きます。同じラインに立っていたはずの友達が前に進んでいると気づき、一気に焦るんだと思います。

橋本:全日制の場合では、春休みに入る前に就職か進学するか決め、就職希望の生徒に指導し始めやすいですね。

池:私は、鹿島学園を含めて、約7年通信制高校に、その前には全日制にも勤めた経験があります。公立高校の非常勤講師で工業高校と商業高校に勤めていました。国語の教員だったので就職用の作文の添削の担当していました。
全日制のすごいところは路を意識する時期に気持ちの切り替えが早く、目標がはっきりしているところです。
商業高校の1・2年生の生徒は、おしゃれが好きないわゆる”JK”。それが3年生に進級した途端、就職活動への意識が高まります。商業高校は7月1日が勝負で、以降は「1・2年生の写真は恥ずかしくて見返せない」と言うんです。組織だって切磋琢磨できるのは良いところですね。

橋本:通信制の学校の良さは、生徒にやりたいことを自由に選べることだと思います。自発的な生徒が多ければ多いほど、進路指導はしやすいですか?

池:自分の進みたい方向が決まっている生徒は指導しやすいですね。本当にゼロからの相談は大変ですが、ある程度時間がある場合はじっくり向き合えます。3年生の11月12月に相談を受けると「どうしましょう!」となります。
応募できる企業はあるかもしれませんが、進路フォローを考えると時間が足りません。。特に「作文」では、自分の考えをまとめるための練習に半年は欲しいです。
面接のみで応募できる企業もありますが、面接でも「社会人になってどうなりたいか」、「自分の夢は」という問いがあります。作文試験がなくても考えをまとめる機会は必要です。

橋本:そのための時間が足りない、ということですね。周りの大人との接点も重要ですね。アルバイトをしていることで良い効果があることもあります。社会経験を積んで、積極的に活動する生徒もいますし、「アルバイトのままで良いかな」と安易に考えたり、周りの大人の意見にただ流されたりという生徒もいますね。

 

池:そうですね。「どんな仕事が世の中にあるのか」を知らないことにも課題を感じています。それは教員もそうで、私も知らないことが多いです。昨年11月JOBドラフトの合同企業説明会に参加し、全ての企業ブースにご挨拶しました。直接話を聞くと、やっぱり受ける印象は大きく変わりました。
「この社長さん熱い!」「この会社はこういう考えで仕事をしているんだ!」「ゼロから教えてくれる、未経験OKの会社」にも魅力的に感じたり、発見ばかりで、求人票だけではわからないと思いました。直接会うのは本当に違いますね。
品川キャンパスの2年生が同イベントに参加して、熱心に回っていました。2年生のうちに、自分の興味あるなし関わらず、世の中にこんな仕事があることを知って、チャレンジするのか、今の自分では力不足だから進学しようという選択になっても良いと思います。

<11月JOBドラフトで開催した合同説明会の様子>

橋本:どんな仕事があるのか情報収集方法が不足しているということですね。ここは当社のがんばりどころです。

池:「就職活動の仕組み」をよく理解できていない生徒もいます。高校を通して応募する必要があることが分からず、企業に電話をかけて、「問い合わせをしたら“学校を通して”と言われた」と生徒から連絡をもらったり。

橋本:その経験、私も前職で人事をやっている時にありました。自分で応募をしてくれた意欲自体は良いことなので、「積極的ですごいね」と伝え、高校にこちらから連絡を取ったこともあります。中には、せっかく積極的に行動したのに、先生から「直接連絡しちゃ駄目だよ」と指導されることもあるようで切なかったです。企業に対しての気を使って頂くのは有難いのですが、もっとフォローができれば良いのですが・・・。 

池:大学の就職活動はよくニュースになっていので、一度に何社も受けることができると思っている生徒もいると思います。

<高校生の就活では、高校生直接ではなく、学校経由での応募が必要になります。明確なスケジュール(前筆)や1社ずつ応募する1人1社制の仕組み(※)など大卒就活とは大きく異なる。>

※1人1社制 

健全な学校教育を最優先かつ適正な選考の機会を与えるため、応募解禁日の9月から、一定期間(期間は都道府県により異なる)は、企業は単願応募を求め、学校側も応募の推薦を制限しています。応募した生徒は、その企業の内定が得られなかった時に初めて、他の企業に応募することができます。

 

 

就職支援事例:応募はスピードが大事

橋本:就職支援での成功事例はありますか。

池:成功談は調布キャンパスとしての就職支援ですね。11月になってから就職したいという生徒から相談が入りました。急いで、ハローワークの求人情報を閲覧できるサイト(厚生労働省職業安定局「高卒就職情報WEB提供サービス」)から求人を見て応募企業を決めました。選んだ企業は、求人票募集人数に「若干名」という記載があり、運よく2次募集をしていて、応募ができました。11月でしたが、すばやく対応ができたことは良かったと思います。それも運が良かったところがあるのかなと思っています。

橋本:すぐに対応したからこその成功事例だと思いますよ!

JOBドラフトでは、鹿島学園 港北キャンパスの生徒の個別進路相談支援を行いました。面接対策・作文添削・企業見学先を探し、無事に皆受かりました。情報をどこに取りに行ったら良いのかは、現場の先生にとっても悩みだと感じました。

池:私の感覚では、通信制で、就活指導が得意な先生はあまりいなくて、ハローワークから提供されている求人検索サイトを見てと伝えてしまいがちだと思います。このサイト、慣れが必要で、生徒に自分で検索しなさいと言うのはちょっと酷だと思います。生徒と一緒に話を聞きながら探すことが大事です。

橋本:JOBドラフトでは、「求人票でどこまで分かるのか?」と疑うところからスタートしました。私は前職で人事の経験がありますが、企業も求人票でどこまで高校生に伝えられるのかに賭けています。
二次募集の時期ですと、情報を取り、せっかく希望の企業を決めても、すでに募集終了している場合もあり、切ないです。
高校生にとっては、初期段階で情報を多く得ることが大事です。JOBドラフトには、先輩社員インタビューや仕事風景の写真など、高校生が知りたい情報を掲載しています。職場見学に行くとより興味がわきますし。実際に自分の目で見た方が良いですが、JOBドラフトが、足を運びたい企業の視野を広げるきっかけになればと思います。もちろんもっとサービスが広がらなければならないのですが。
JOBドラフトを冊子化した、BOOK版も今年やっと完成し、4月・7月・10月に発行し高校へ配布しました。

池:週に1回など、生徒がサイトを見る習慣がつくと良いですよね。

橋本:JOBドラフトで情報をチェックする文化を創り、探した上で先生へ相談するという流れを創れたら一番良いと思います。

< JOBドラフトを冊子化した、JOBドラフト BOOK版。年3回全国5,000校に配布した >

後編では、高校生の進路相談について深く掘り下げて語って頂きます!

 

▼名刺交換会、高校での特別就職ガイダンスの開催や、職場見学のお手伝い

 19年卒のイベント日時が完成しました!

 ※首都圏・関西のみ

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【過去のブログ】

高校生のための就活お役立ち情報・企業求人情報冊子 「JOBドラフトBOOK版」2018年度を振り返る

リアル進路相談ブースが出現!JOBドラフト「合同企業説明会&名刺交換会」を開催しました。

◆高校生のための就職情報サイトJOBドラフト  https://job-draft.com/

◆自分らしい学び方が選べる通信制高校 鹿島学園通信制 http://www.kg-school.net/